障がいを持ちながらも社会で生き抜いてきた先輩として、どうしても伝えたい・・・伝えねばならないと言う使命として、今回のキャリア教育出前授業を講演し、生徒の皆さんに『障がいを持っていたとしても社会で生き抜いていく力』を考える一助になればと願っております。
しかし、講演を行った講師は其々異なる仕事に従事しており、教えるプロフェッショナルではありません。親会社よりアドバイスを頂き、聴覚障がいを持つ生徒さんに理解してもらいやすいように、表現方法を討議したり、カリキュラムに工夫を織り交ぜました。その視点は、同じ障がいをもつ講師ならではのものであり、同じ境遇にある生徒さんへの愛情があってからこそなのです。
講師は熱い思いを伝える為に、講演内容を何度も読み返し、最善の準備をして講演に臨んでいます。講演を終えた後は生徒さんに伝えることの難しさを感じる一方、瞳を輝かせた生徒さんの反応に、充実感・やりがいを感じています。
今回、担当した講師から「今後も自分は『聴覚障がいを持つ学生の夢を応援したい』と思ってます。『聴覚障がいを持つ学生の夢』を実現出来るような社会を実現する為にも自らが率先して意欲向上の精神を続け、常に新しい視点・考えを活性化させ今後も精進していきます。」との決意を語ってもらいました。
キャリア教育支援活動は、「職場見学(来社型)コース」「職場体験実習(来社型コース)」と「出前授業(訪問型)コース」の合計3コースあり、唯一の訪問型である出前授業の要請が全国各地から寄せられています。今後も全国を講師が駆け巡り、出前授業を行なって参ります。
シャープ特選工業(株)は、今後も継続して障がい者のキャリア教育支援を積極的に行動して参ります。























  

キャリア教育支援活動 出前授業(葛飾・立川・富山編)

 今年、創業100周年を迎えるシャープ株式会社の社会貢献活動の一環として、シャープ特選工業の聴覚障がいを持つ社員が、全国の聴覚支援学校に出向き出前授業を行う取り組みを、CSR推進本部と協力し今年度より始めました。プレスリリース直後から多くのお申し込みを頂いております。
出前授業は当社にとっては初めての取り組みであり、今年度の5月より日頃よりお付き合いのある関西近郊の聴覚支援学校よりご協力を得てスタートすることができました。
今回は初めて関西圏以外での授業となります。東京の葛飾ろう学校・立川ろう学校、富山聴覚総合支援学校での出前授業の様子をご紹介致します。

この授業では、「メーカーでの仕事について 〜障がいを持ちながら働くということ〜 」と題し、『チームワーク』の楽しさや大切さを学ぶ目的でグループワークを取り入れています。『手順・役割』のキーワードをヒントとして、各グループで作業方法を検討し、梱包作業を行います。どのチームがいくつ出来るか競争です。グループワークを通じて、生徒さんも緊張した表情から笑顔が垣間見られました。
チームワークについて楽しく学んだ後、「学生の間に身につけてほしいこと」「仕事とは」等について、講義の時間です。グループワークで見せてくれた表情とは違った、真剣な眼差しで講義に聞き入っていたのは、生徒さんだけではなく、先生方も同様でした。最後に講師の経験から、「学生の皆さんに伝えたいこと」で講演は終了します。障がいを持つ講師だからこそ感じる、説得力のある言葉で伝えるコミュニケーションの大切さには共感の声を多く頂きました。

出前授業後の生徒さんの質疑応答・感想の一部ご紹介いたします。
質疑応答
【生徒】「今までコミュニケーションで困ったことはありますか?」
【講師】「私は困った事はありません、なぜなら自分から積極的に行動を起こすことでコミュニケーションが円滑になるからです。何より先に挨拶はコミュニケーションの第一歩なので、まずは挨拶から始めましょう。」

【生徒】「今度、企業へ実習に行くのですが、実習において大切な事は何ですか?」
【講師】「実習先において、わからないところはすぐに教えを請い、自分で納得し理解するまで話をよく聞くことが重要です。実習は今まで経験のないことでしょうし、戸惑う事も多いと思いますが、誰にも負けないというやる気と向上心を持ち実習に臨むことが一番大切だと思います。」
【生徒】「私の母も誰にも負けないように、どんなことでも頑張りなさいといつも言っています。やはり、同じ事を言っていると理解出来ました、私も頑張っていきます。」

感想
・『仕事の大切さ』『コミュニケーションの大事さ』を教えて頂き、また体験実習も勉強になりました。
・健聴者の方も聴覚障がいについて理解しようとしてくれる職場があると感じました。
・「この講演は、色々学ぶことがたくさんあり、私たちにとって、重要だと実感できました。」
・他の社員さんの話も聞きたいと思いました。

先生方からは、以下のようなご意見を頂戴しました。
・生徒と同じ聴覚障がいの方からの話は聴覚障がい者として生き方を考えるよい機会になるので、今後も続けて欲しいです。
・グループワークで作業をすすめる上での色々な問題点がよくわかり意義を感じました。
・具体的な工夫例を目の前で実演して頂いたことは、どのように作業を効率化していくかの良い具体例となり勉強になりました。
・企業が求める人材についての具体的でわかりやすく説得力を感じました。
・目で感じるものが多く、生徒の興味関心を引き出すには非常にいいカリキュラムで有ると感じました。

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