キャリア教育支援活動 出前授業(大阪府立富田林支援学校・大阪府立佐野支援学校 編)

2012年度から実施しています全国の聴覚支援学校を対象とした出前授業活動を今年度より対象を知的障がい者にも対象を広げています。しかし、事前にカリキュラムについて先生と相談、生徒さんの状況なども確認した上で行う必要があり、会社のある大阪府を中心に実施することとしています。10月度には初めて中学部でも実施しました。10月、11月に実施しました以下の3校(4回実施)の様子を紹介します。

・10月10日 大阪府立富田林支援学校中学部(1年生・3年生)
・10月23日 大阪府立佐野支援学校中学部(3年生)
・11月 5日 大阪府立富田林支援学校高等部(2年生)

                           

まずは自己紹介・会社紹介をし、メーカーの仕事についてお話ししました。中学部と高等部では社会経験の違いもあるため、出来る限り学年に応じたカリキュラムを作成しました。
具体的には中学部では朝起きてから会社に行くまでの身支度のことや、会社に着いてから始業までの心構え(5分前には着席)など、今の学生生活が社会人の生活と繋がっていることを伝え、高等部では学生と社会人の違い(社会のルールを守ること)、社会的責任についてお伝えしました。

                           

体験作業ではグループに分かれて小さな部品を箱に入れる梱包作業をしてもらい、5分間でいくつ作れるかを挑戦してもらいました。
作業を上手にこなすキーワードは「役割」と「手順」であることをお伝えし、グループごとに話し合いで作戦を立てた後、作業を開始しました。
作業がスタートすると黙々と作業をこなしていくチームもあれば、話し合いでの作戦が上手くいかず慌てている様子のチームもありましたが、どのチームも初めての作業にも関わらず、いろいろな工夫をしながら頑張ってくれました。
そして、完成された物が説明したルール通り作られているか、不良品は無いかを当社社員が検査し、また各グループで良くできていた事を伝えました。

                           

授業の後半では、みなさんの将来について考える時間を持ち、発表してもらいました。
生徒の皆さんが発表してくれた一部を紹介します。
(中学生さんの意見)
・ガソリンスタンドで働きたい。
・バスの運転手になりたいです。
・音楽。みんなに聞いてほしい。
・ラーメンを作りたい。
・元気でにこにこおいしいご飯を食べて、家族や友だちとすごしたい。

(高校生さんの意見)
・とにかく今は働くことに疑問を持っているが、社会人になったら働いて幸福に生きてみせます!
・大人になったらいろいろな仕事をし、自立して、家族をやしなう大人になりたいです。
・スーパーでしっかり働ける大人になりたいです。
・常識のある大人になりたい。みんなに好かれるような大人になりたい。

                           

質疑応答の様子です。みなさんからの率直な疑問にお答えしました。

質問:「仕事をしていて大変なことは何ですか?」
答え:「仕事は楽しいことばかりではなく困ったこともたくさんあります。例えば私は右手が動かないので、パソコンを使って仕事をするとき大変です。しかし、困ったときは職場の仲間や上司などに相談をし、一人で悩むことはありません。足で押すスイッチを利用してパソコンを操作し、早く作業できるよう工夫しています。」

質問:「お休みはありますか?」
答え:「土曜日、日曜日、祝日と年末年始、お盆休みそれぞれ一週間あります。」

質問:「仕事をしていてやりがいはありますか?」
答え:「やりがいはあります。わたしは人と話をすることが好きなので、実習生の指導や会社の見学案内、今日のような出前授業でお話しできることが非常に楽しいですし、やりがいを感じます。」

受講してくれた生徒さんの感想をご紹介します。

・あいさつが大事とおしえてもらって、ぼくもあいさつをがんばろうと思いました。
・仕事が大変だと分かりました。
・箱が20個できなかったけど、楽しかった。
・就職したいと思いました。なぜならば面白そうだからです。聞いていてすごく楽しかったです。
・テープ自動カッターがすごかった。チーム作業があんなに大変やとは思わんかった。
・仕事を体験しました。ハコを作って組み立てるのが難しかったです。
・とっても仕事のことが分かりました。
・(将来は)ケーキ屋さんになりたいと思いました。

授業をした社員の感想

今回は、初の中学部での授業ということもあり、生徒さんへの伝え方や問いかけが上手くできるか不安でしたが、実際行ってみると中学生らしい元気さを持つ反面、授業ではしっかりと聴き、「将来の夢は何ですか」という大きな問いかけにも素直に答えてくれました。
また、高等部の生徒さんは実習等を経験されていることもあり、迷いや悩みが垣間見られる中、より具体的な将来像を聞かせていただき、わたし自身有意義な時間でした。

 キャリア教育支援活動は、「職場見学(来社型)コース」「職場体験実習(来社型コース)」と
「出前授業(訪問型)コース」の合計3コースあり、唯一の訪問型である出前授業の要請が全国各地から寄せられました。
2年目となる2013年度の当活動は、2012年度同様延27校にて実施致しました。

シャープ特選工業(株)は、今後も継続して障がい者のキャリア教育支援を積極的に推進して参ります。


キャリア教育出前授業の詳しいご案内
http://www.tokusen.sharp.co.jp/new/social_action_program/info_demaejyugyou/demaejyugyou.html

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