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講演活動
2017年


キャリア教育支援活動
出前セミナー(講演活動)について

  当社では、社会貢献活動として障がい者の雇用推進を主な目的とした講演活動を実施しております。依頼内容は、障がい者雇用について、定着支援についてなどが多くを占めており、依頼は行政、教育機関、専門職団体、NPO法人など様々です。しかし、共通していることは障がいのある方の就労を応援する地域生活を支援する、という点です。

一部ではありますが、今年度実施した取組みをご紹介いたします。

聴覚支援学校にて
幼稚部の保護者さんを対象に、聴覚障がいのある社員の働く様子や、会社での配慮などについてお話をしました。また、家庭でできることについて、当社の聴覚障がいのある社員が自らの経験談を交えて伝えました。具体的には、「家庭で行った言葉を覚えるゲーム」、「毎日絵本を読んだこと」、「日記を書き、お母さんと先生に見てもらったこと」など、「知らない言葉」を調べる習慣やその方法について学生の間に身につけたことが社会人になってからも役に立っていると、講演を行った社員は伝えていました。聴覚障がいのあるお子さんは、聴覚支援学校での学びに加え、ご家庭でのサポートも大切であることが社員の経験からも知ることができました。日常生活で使う「言葉」の習得を、学校の先生方とご家庭で連携をしながら取組んでいるかなど、講演を通じて先生方より学ぶ機会にもなりました。

ご参加頂きました保護者さんからは、

  • 親が無意識に諦めてしまっている場面も多い気がしました。出来ると信じてもっといろいろなことを、求めてみてもいいなと思いました
  • 社会に出るということは、学校の学びだけでなく、家庭での一つ一つの行動や言動が大切だということに気付かされました
  • 子どもはまだ小さいですが、今することで将来役にたつことについて、わかりやすくお話がきけて良かったです

等、感想を頂きました。このように自分自身の経験がおなじ境遇にある生徒さんの保護者さんのお役に立てるということは、当社社員にとって大きなやりがいに繋がっています。


障害者就労促進セミナーにて
堺市保健福祉局障害福祉部障害者支援課主催、堺市障害者就業・生活支援センター「エマリス」の運営で実施されましたセミナーにて「障害者雇用を通して、支援者の皆さんと共有したいこと」と題しお話をしました。
運営団体である就業・生活支援センターの支援者さんは、社員の「働き続ける」を支援下さる団体であり、当社社員も複数名支援を受けております。
講演では、当社で就労継続する社員が持っている力(即ち、働き続けるために必要な力)についてお話しました。その他、社員が生活支援(年金や、病院のことなどの相談)について相談したり、就労支援(職場の環境整備など)を就労後も継続して受けていること、企業にとっても欠かせない関係機関であることをお伝えしています。
支援者さんの多くは、社員が当社で働き続ける以前から社員の支援をされており、共に働く私たちよりもお付き合いが長いです。就労までの道のりを共に歩んできた支援者さんと当社社員の関係性を見ていると、今でも困った時に相談できる人がいる、という安心感を社員が持っているように感じます。支援者さんは、働いている障がいのある社員と企業にとってかけがえのない存在である、と普段お伝えできていない思いも込めてお話しました。


日本福祉大学 福祉経営学部 地域学習会にて
精神障がいのある方の就労支援や地域生活支援などを担い、自らも社会人学生として学び続けている方々の学習会でお話をしました。
『障害者雇用の実態や課題から障害者の暮らしの「今と未来」を考える』と題した学習会でした。
13名の学生さんが、「ハンディをデメリットにしない働き方」、「安定して働くために」、「戦力としての障がい者雇用」、「サポート出来ることとできないこと」など具体的なお題について事前にご自身で考えを纏めて参加されていました。自分自身で考え、他の学生さんの意見も聞くことで、更に深い学びに繋がっていると、グループワークを拝見し感じました。
当社からは、実際に当社で行っている働く上での工夫や、定着支援における外部機関との連携や役割分担について、などお伝えしました。加えて、当日のお題に関連した、障がい者雇用を実践する現場での事例をお話しました。


このように、現在もしくはこれから就労支援や地域支援に携わる支援者(医療機関の方を含めて)さんと私たち企業が関わりを持たせて頂くことは「実際に働ける、環境を作ることで働き続けることができる」ことを知って頂き、今後の就労支援の一助として頂くこと、が目的の一つです。

先ずは支援される方々が、「働ける」と思い、「働き続けるために環境を作る」という視点で支援下さることが、実際に障がいのある方の就労に繋がると、当社の社会貢献活動を通じて感じております。企業だけで定着支援は難しく、関係機関の支援される方々の力があって当社社員も働きつづけていると、改めて考える講演会となりました。

今後も就労支援の一助となる取組みとして実施して参ります。