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2017年


地域社会とのふれあい

 2017(平成29)年12月13日、大阪府和泉市立黒鳥小学校で「聴覚障がい者の生活や働くこと」をテーマに、聴覚に障がいのある当社社員の高橋裕樹さんが講師となり、小学4年生30名を対象に講演をしました。

高橋さんの知り合いの小学4年生の男の子が読書感想文で大阪府の優秀作品として入賞したことがきっかけでした。その本のタイトルは「耳の聞こえないメジャーリーガー ウィリアム・ホイ」です。

その男の子は小学校で福祉の勉強をしていることから、もっと福祉について勉強したいと考えていました。その感想文がきっかけとなり、担当の先生方から、実際に生徒達が聴覚障がい者と会って、どんな人達なのか、どんな生活をしているのかを話してほしいと高橋さんに依頼があり、今回の講演が実現しました。

講演ではまず、聴覚障がい者の生活のこと、声や音の聞こえ方について説明をしました。

聴覚障がいには、

  • 外耳から中耳の間で、異物などが音の通り道をさえぎることで起こる「伝音性難聴」
  • 耳の奥の内耳と呼ばれる部位に障がいがある状態を「感音性難聴」
  • 伝音性難聴と感音性難聴の2つの難聴が同時に引き起こされる場合を「混合性難聴」
の3種類があり、聴覚障がい者の多くは、感音性難聴です。


難聴が深く知られていないので、聴覚障がい者が補聴器を付けていたら、声や音がどのように聞こえているかを、図や絵を使って説明しました。

次に生徒達に声に出さずに、口の形を読み取ったり、身振りや手振りのジェスチャーを交えて、物事を相手に伝える方法の体験をしてもらいました。

生徒達の間では、サッカーが大人気です。元ろう(聴覚障がい者)サッカー日本代表選手でデフリンピックに出場経験がある高橋さんがろうサッカーのルール等についても説明をしました。生徒達は熱心に高橋さんの話を聞いていました。

  今回のような講演を通して、聴覚障がいや他の障がいに対する周りの人達の関心や理解が深まり、障がいのある方の社会進出の一助になればと感じました。